2005年 11月 15日
弦の振動と楽器本体による転換
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2005年11月16日、(水)、改稿
弦の振動が効率よく駒に伝えられると、弦自体の振幅はむしろ小さくなる。すなわち、振幅の大きさと楽器の鳴り方は比例しない。
「楽器を鳴らすこと」は、「弦を振動させること」ではなく、あくまでも「楽器本体を鳴らすこと」である。なお、「楽器が鳴っている」という状態は、裏板まで十分に振動して楽器全体の隅々までが響いている状態をいう。後述するように裏板の振動には抑制も必要だが、まず最初は響かせることをイメージする。
このようなイメージが具体化されると楽器の調整にも影響を及ぼす。すなわち、無駄な振幅が減るので弦高を低く調整しても弦が指板を叩くことはなく、その一方で十分に強い音が出せる。また、弦高が低ければ左手指の負担が減って全身の脱力に寄与する。
具体的な奏法については下記のような点に注意を払う。
駒の近くを弾く
弓を傾ける
弓を基本的に弦から離さない
サウンディング・ポイント
「弓は弦に直角に」は必要ない
左手で弦を押さえつけない
「摺り足」-左手の指で弦と指板を叩かない
裏板にテコの原理を応用する(一部を押さえて、魂柱と共に力点・支点とする)
弦の振動が効率よく駒に伝えられると、弦自体の振幅はむしろ小さくなる。すなわち、振幅の大きさと楽器の鳴り方は比例しない。
「楽器を鳴らすこと」は、「弦を振動させること」ではなく、あくまでも「楽器本体を鳴らすこと」である。なお、「楽器が鳴っている」という状態は、裏板まで十分に振動して楽器全体の隅々までが響いている状態をいう。後述するように裏板の振動には抑制も必要だが、まず最初は響かせることをイメージする。
このようなイメージが具体化されると楽器の調整にも影響を及ぼす。すなわち、無駄な振幅が減るので弦高を低く調整しても弦が指板を叩くことはなく、その一方で十分に強い音が出せる。また、弦高が低ければ左手指の負担が減って全身の脱力に寄与する。
具体的な奏法については下記のような点に注意を払う。
駒の近くを弾く
弓を傾ける
弓を基本的に弦から離さない
サウンディング・ポイント
「弓は弦に直角に」は必要ない
左手で弦を押さえつけない
「摺り足」-左手の指で弦と指板を叩かない
裏板にテコの原理を応用する(一部を押さえて、魂柱と共に力点・支点とする)
by noda-methode
| 2005-11-15 18:25
| 野田メトーデHP版